スペシャルティコーヒー辞典:エチオピア

スペシャルティコーヒー辞典:エチオピア - Blackhole Coffee Roaster

スペシャルティコーヒー辞典:エチオピアのコーヒー

世界中で愛飲されているコーヒーには、世界三大原種(アラビカ種、カネフォーラ種、リベリカ種)と呼ばれる3つの分類があります。その3つの中で特に高品質で香味が良いと言われているのがアラビカ種であり、そのルーツはアフリカのエチオピアにあります。スペシャルティコーヒーとして評価されているコーヒーのほとんどはアラビカ種なので、エチオピアはスペシャルティコーヒーの故郷でもあります。

エチオピアに自生していたコーヒーノキ(アラビカ種)の原種が紅海対岸のイエメンに持ち込まれ、世界最初のコーヒー栽培がはじまりました。現在でもエチオピアには野生種のコーヒーノキが自生しているそうです。 

魅惑のエチオピア「モカ」

「モカコーヒー」という言葉があります。歴史上最も古いコーヒーのブランドと言っても差し支えがないと思いますが、モカコーヒーは、エチオピアとイエメンで栽培されたコーヒーのことです。

かつて、エチオピアやイエメンのコーヒーは、イエメンにあったモカという町の港から世界中に輸出されていたため、エチオピアとイエメンのコーヒーをモカコーヒーと呼ぶようになりました。モカコーヒーの持つ独特のモカ・フレーバーは、世界中のコーヒー愛好家を虜にしてきました。

特にエチオピア・モカは、ベリー、芳醇な赤ワイン、スパイスを感じさせる気品のある芳香に加えて、明るい酸味や優れたコクを持ち、現在のスペシャルティコーヒーを語る上で、欠かすことのできないコーヒーになっています。

高品質なコーヒーで名高いイルガチェフェ地区

エチオピアのコーヒーの中で、特に注目されているのがイルガチェフェ(Yirgacheffe イルガチェッフェ、イルガチェフ、イルガチェフィー…)地区のコーヒーです。
 


標高2000mを超えるイルガチェフェ地区で栽培されるコーヒーは、エチオピア産のコーヒーの中でも特に高品質であるとの呼び声が高く、人気があります。

Blackhole Coffee Roasterで販売しているエチオピアのコーヒーも、このイルガチェフェ地区のコーヒーです。ベリー系のジャムのような甘い香りと、発酵したような芳醇な酸味を併せ持つコーヒーです。一度飲んだらヤミツキになる、魔法のコーヒーです。 

エチオピア イルガチェフェ アンフェラ 浅煎り

エチオピア イルガチェフェ アンフェラ 浅煎り

 

イルガチェフェはシダモという地域の一部ですが、一般には他のシダモ地域とは別枠で扱われています。シダモ内のイルガチェフェと並ぶ高品質なコーヒー豆の産地としては、グジが有名です。

エチオピア、特にイルガチェフェは多くのカフェや自家焙煎店で扱っています。

「イルガチェフェの中のどの農園なのか」とか「精製方法は何なのか」とか、いくつか注目するポイントはありますが、特に注目したいのは焙煎度です。

エチオピアの豆の持つ、みずみずしいフルーツ感のある酸味を楽しみたければ浅煎り~中煎りを、芳醇な味わいを楽しみたければ中~中深煎り程度を選ぶのも良いかと思います。焙煎店によって得意な焙煎度も変わってくるかと思います。豆を買いに行った際には注目してみてください。 

まとめ

エチオピアのコーヒーは、風味特性を強く醸し出す、スペシャルティコーヒーの代表格であり、多くのカフェや自家焙煎豆の店でメニューに乗せている大人気のコーヒーです。お店ごとの個性がでるコーヒーでもあるので、初めてのお店では、まずはエチオピアを…という楽しみ方も面白いです。

まだ飲んだことが無いという方は、ぜひお試しください。

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